事態が急に変ってきた

 ――今迄暗に力添えをしていた他の資本家が、岸野に「何んとかしてくれなければ」と云い出してきた。 事態が急に変ってきた。 調停委員が立てられた。市会議員五名、警察署長、弁護士、労働組合代表、農民組合代表、小作人代表、有力新聞記者、岸野側。――物別れを繰りかえしながら、三度、四度と会見を続けた。 そして出樽以来三十七日間の苦闘によって、地主岸野は屈服した。――時、一九二七年十二月二十三日、午後九時四十八分。 その日の「ビラ」は組合員の手から都会の労働者に、――全道の農民組合の手から小作人に――配られた。

 ┌─────────────────────────┐ │ …………………………………………………………… │ │ 小作人は今や昔日の生存権なき農奴より、戦闘的労 │ │ 働者階級の真実の「同盟者」たり得ることを立証し │ │ た。                      │ │  封建的搾取と闘うために!           │ │  耕作権確立のために!             │ │  日本農民組合に加入せよ!           │ │  労働者と農民は手を結べ!           │ │ 「労」「農」提携争議大勝利、万歳※       │ └─────────────────────────┘  [#罫内の「※」は「※[#感嘆符二つ、1-8-75]」]

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